コロナ禍が長引く中、飲み会も自粛、社員旅行も中止…となると、社内のレクリエーションに飢えてしまい、オンライン社員旅行を企画してみました。
社員同士が割と仲の良い職場で、今時敬遠されそうな社員旅行(海外)の参加率も高いので、中止になったのは本当に残念だったのですよ。
まずは問い合わせ
ネットで調べていると、HISにオンライン社員旅行の企画があったので、問い合わせてみることに。
普通のオンライン旅行は、全国で参加者を募集する混載ツアーのようなものなのですが、オンライン社員旅行は貸し切りにできるんです。
既成の企画ではないので、行先、予算等を相談しながら進めていくことになります。
私が相談したときは、5人区切りの参加人数で一人当たりの単価が決められていました。
行先を決める
貸し切りツアーなので、どうしても参加費が高くなってしまうので、参加者が出しやすい金額、もしくは会社の経費で出してもらえる予算内に抑えられる場所を探します。
私の感覚だと、人気の高い国<人気のない国<電波環境が整っていない国<人件費の高い国 の順番で参加費が高くなっているような気がします。
見積を取った行先では、ローマ<エジプト<ケニア<ドバイ でした。そして人気の高いローマはロックダウン中でした(笑)
そんなわけで、みんなが知ってるけど一生のうちに行けるかどうか…なエジプトに決定しました。
終業後の夕方から開始するので、現地が暗いと楽しさ半減かも…という懸念もあって、時差で現地が昼間だというところもポイントでした。
企画を考える
今回の企画は、ただオンライン旅行をするというだけではない、参加型の体験をテーマにしました。
従来のオンライン社員旅行は、休日に各自が自宅のPCから繋ぎ込むのが主流だと思いますが、私たちは終業後に会議室に集まり、プロジェクターを使用しての大スクリーンでの鑑賞を基本として、希望者は自宅等のPCから参加できるようにしました。
とはいえ、このご時世に社員が集合するのもいかがなものかとの意見も踏まえ、ソーシャルディスタンスと換気は徹底しました。
さて、旅行の組み立てですが、開催時間1時間の中で40分現地ツアー、10分クイズ大会、10分質問コーナーとし、飛行機に乗ってエジプトに行った気分になってもらうために、開会前の待ち時間にはANAの機内安全ビデオ、解散時には降機ビデオを流すことにしました。you tubeで拾ってきました。
あと、お土産とクイズの景品を用意しました。お土産はもちろんMade in Egyptで!
グァバジュースまたはマンゴージュース(1L)と小さなビニール製(?)のポーチにしました。ポーチはツタンカーメンの柄付き、マスク入れに最適です!
クイズの景品は、せっかくなら面白いものを…ということでファラオの棺のフィギュア(ミイラ付き!)とガイドブックにしました(笑)
準備する
せっかく皆で集まるのだから、何か楽しいことを…ということで、事前に航空会社のチケットをマネしたオリジナルのチケットと、エジプト国旗(手で振るサイズ)を参加者に配布しました。
このことをHISの担当者に話したところ「こんなにオンライン旅行に前のめりな会社は初めてです」と言われ、ご厚意でオンライン旅行のプランにはない簡単な冊子の旅のしおりを作って貰えました。
会議室で開催するため、どうしても味気ないので、エジプト国旗のガーランドを天井に飾り付けしたり、壁にアヌビスの絵を貼ってみたりして少しエジプト感の演出をしてみたり。小細工に力が入る(笑)
ZOOMは会議室全体をビデオカメラに映してそれをPCに繋ぎこみ、エジプトと通信するようにしました。
で、現地ガイドさんに挨拶をするときとかは、皆でカメラの方を見て作ってきた国旗を振ってリアクションを伝えていました。
大騒ぎはできませんが、結構盛り上がりましたよ~。
あ、そうそう。おつまみとノンアルコールビールも用意しました。
シェアして…ってわけにはいかないので、最初から小皿に分けて各自の席にセットする感じで。
おつまみは、UAE産のトリュフ風味のポテチにしました。エジプト産のお菓子って、なかなか見つからず、近場のアラブ圏ってことで。普通のポテチに比べてちょっとお高いのですが、成城石井で購入しました。
味の好みは別れました。濃いめの味付けのため、酒飲みには概ね好評だった印象です。
開催当日
全体の進行はHISの担当者の方、会場の進行は私たち社員が担当して基本は会話でやり取りをすることにしました。
前述したとおり、最初の40分は日本語堪能な現地ガイドさんがピラミッドやスフィンクスの案内をしてくれました。ピラミッドを見ながらの解説では足りないと感じられるような内部構造については、分かりやすく図説してくれて(ZOOMならでは!)、理解が深まります。
ラクダ乗り体験コーナーもあったのですが、もちろん私達が体験するわけではなく、ガイドさんがカメラを持ってラクダ乗り体験でした(笑)
このとき初めてラクダの鳴き声を聞いたのですが、中におっさんが入ってるんじゃないかってくらい衝撃でしたよ。
「ゔぇ゛ぇ゛〜」って感じで(笑)←ほんと皆に聞いてほしい。このラクダはいい仕事をしたと思う(笑)
そして、一通りのエジプトツアーが終わったあとは、3択クイズ大会!
HISの担当者の方の仕切りで問題が出て、参加者がABCのどれかの札を挙げて、正解を現地ガイドが答えてくれるっていう流れでした。
3問勝ち抜き戦で後はじゃんけん大会(時間の都合)。
ちゃんとガイドの話を聞いていたら答えられる仕組みになっていたのですが、これがなかなか難しかったです。いかに集中力がないかということを思い知らされる結果となりました(笑)
続きましての質問コーナーでは、参加者の質問をリアルタイムで答えてもらいました。
普通のオンライン旅行ではチャットで質問を投げて、担当者の方が整理して代表で現地ガイドに質問をしてくれるのですが、今回は貸し切りツアーでなおかつ会議室に全員集合しているので、挙手してマイクを通して直接質問ができる形式にしました。
これが今、みんなで参加している!って感じで良かったです。
私も「今、エジプトでブームになっている食べ物はありますか?」と質問してみたのですが、答えはなんと「寿司!」だそうで。
あれ?エジプトって生の魚食べてもいいんだっけ??と思っていたら「揚げている」とのことで。
それは「天ぷら」というのでは…?と頭をよぎるが、寿司だとのことです、はい。(納得してない)
ツアーを担当してくださった方がサービス精神旺盛だったため、少しだけ時間を押しての終了となり、結果的に最初と最後の挨拶と記念撮影を入れて1時間45分程度の回となりました。
ちなみに記念撮影の集合写真は、後日エジプトの背景と合成して貰えました!
感想とか。
私自身は楽しいと感じていて、好きなオンライン旅行ではあっても、他の人がどう感じているかというのは不安で仕方ない要素だったのですが(自分の価値観に自信なさすぎて、美味しい!と感じたものを美味しいから食べてみて!と身近な人に言えないんです…)、良かったよー!と言ってくれる人もちらほらいて一安心でした。
当日、ガイドさんが説明している間も「へ〜」とか、笑い声でリアクションを取ってくれている人もいました。
ガイドさんが興味深いお話をしてくれているとはいえ、現地の案内の間はほぼ一方的に進んで行くので、皆が飽きずに聞けるのは30分くらいかなという感触でした。
個人の手旗を用意したのは良かったかなーと思っています。コロナを気にしてあまりワイワイ喋れない環境で、簡単にリアクションできるツールとして活躍しました。
チケットと封筒については、完全オリジナルだったにも関わらず、完成度高すぎて既製品と間違われ、感動してもらえませんでした(笑)。本気が裏目に出ました。。
仕方ないので、締めの挨拶で「全部手作りですよー!!」と主張して初めて気付いて貰えました。
お土産は、会費が少し上がってしまったけど用意して良かったと思いました。Made in Egyptのジュースなんて怪しすぎるわーと思ってましたが、ちゃんと美味しかったです。
コロナだからこその体験で、これはこれで新しい体験として楽しめたのですが、なんだかんだで「やっぱり、実際に海外旅行したいなぁ…」という結論に達しました(笑)。
社員旅行とか面倒すぎるって人の多い会社だとコロナが明けてもこのオンライン旅行はちょうど良いかもしれませんが、私達はまた社員旅行をしたい!ってなりました。
そしてエジプトの予習もできたことだし、いつかはエジプトに行って自分の目でピラミッドとスフィンクスを見てみたいです。
あと「世界3大ウザイ国*」の称号を持つ国のウザさを我が身で体感してみたいです(笑)
*あとはインドとモロッコ。どの国も商魂たくましく、ウザいくらいに絡まれるそうです。
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