ちょっと息抜き旅記録

日常に疲れたら、思い切って海外へ。

初めての女子ひとり旅! トカイでワイン祭と古都観光(ハンガリー旅行後編)

ハンガリー旅行記、続きです。

ol-bullet-traveler.hatenablog.com

 

3日目はトカイへ

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ワイン祭り。小屋の一つ一つが別のワイナリー。

事前に大使館にリサーチしていたワイン祭りは、ブダペストから電車(インターシティー)で2時間40分の所にあるトカイで行われていて、ブダペストでトカイ行きの切符を買って乗り込んだところまでは良かったのですが…。

出発から2時間40分が経とうとしたとき、検札の人に「トカイは次の駅ですか?」と英語で聞いたら「YES!」と返ってきたので、安心して次の駅で降りたんですよ。
そして駅前から町の中心まで行こうと、『地球の歩き方』の地図を開いたんですが、なんだか様子が違う。

『地球の歩き方』を信じてたのに、案外アテにならないもんだなー…と思いながら、テクテク歩いてたんですが、行けども行けどもそれらしき景色はなく…30分くらい歩いたところで、これはおかしいと思い(遅い!)、近くのガソリンスタンドの人に聞くと「歩いて行くの!?トカイまで30キロあるよ!」と言われる(笑)
駅を間違えたー!!!と今更気付き、また30分歩いて駅に戻る。

そして駅に戻ると、トカイ行きのバスがあったので、それに乗ろうと思ったのですが、チケットの買い方が分からず途方に暮れる(笑)
そうこうしていると、そこの駅員(山本映画監督似)に「トカイに行くには電車に乗るしかない」と言われ「あのバスはなんだ?!」となったけど、「電車しかない。30分後に来るから」という一点張りで、そのうちにバスは行ってしまい…。

で、駅員が「◎※$を買え」と言うんですが、英語の中にいきなりハンガリー語らしき単語をぶっこまれるもんだから、何を買えばいいのか分からないんですよ!!
何回も何回も聞き直すんだけど、「◎※$」が何か想像もつかなくて…。
早口で説明されて「Do you understand?」って聞かれて「No!!」と力強く答える(笑)
でも、その駅員さん、親切に色々ヒントをくれて、結局「切符と指定席券を替え」ってことだと判明し、無事GET。
「3番線に来る電車に乗りなさい」と言われるけど、3番線表示がないという、さすがのハンガリークオリティ。
「乗る電車が来たら教えて」とお願いをして待ってたら、やはり親切ハンガリー。ちゃんと連れてってくれました!
ありがとう、山本監督!!(誤)
予定より2時間遅れたけど、何とかトカイに着きました!

本物のトカイはちゃんと駅前から『地球の歩き方』通りでした。『地球の歩き方』はとても素晴らしいガイドブックです。疑ってすみませんでした。

 

町まで行ったら、村祭りっぽい素朴な感じの出店がたくさん出ていて、食べ物は美味しそうだし、民芸品も魅力的だし、何よりワインの試飲が素敵だ!!

タダ~600ft(約300円)で50~100ccくらいのワインのテイスティングができるのは本当に素敵だと思うのですよ!!

トカイは貴腐ワインの産地のため、日本で買うと高い貴腐ワインもリーズナブルに試飲できて、気に入れば瓶で買うこともできるので、ワイン好きには最高です!
到着が遅れたせいで1時間半しか滞在できなかったのですが、それでも楽しかった。
そして小腹が減ったので食べたパプリカの乗ったピザも美味しかったです。
中央広場では、地元民のバンドや人形劇などが披露されてて、なんだか私の地元の祭りに似てるな~と思ってみたり。みんな楽しそうでした。

適度に酔っぱらって、ワインを2本買い、帰りの電車に乗ってまた2時間40分。
…と思いきや、予定時刻になってもブダペストに到着せず(>_<)
土地勘ないし、辺りは暗いし、ここはどこだー!?と焦るも、周りを見渡しても皆落ち着いてるんですが!!?

そうだ。ここは日本じゃない。電車は平気で遅れるものだった…。と思い直し、駅まで迎えに来てくれる、次の宿泊先のペンションのオーナー(日本人)に電話。
「郊外電車は遅れるのよ~」と苦笑される。
結局30分遅れで到着しました。
日本で車内放送なしに30分も遅れた日にゃあ、車掌も駅員も乗客に詰められてタダじゃ済まないところですが、このくらい大らかなのがいいのかもしれませんね。

ハンガリーの古都、センテンドレへ

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センテンドレ中心部

場所をブダペストの郊外に移しまして、センテンドレという古都でハンガリー人のご主人と日本人の奥様が経営するアットホームなペンションへ。
久し振りに流暢な日本語に出会えてほっとする(笑)
いや、流暢っていうか、日本人なんですが。

奥様が本当によくしてくれて、センテンドレの美味しいレストランを教えてくれたり、個人的なお知り合いの工房に連れて行ってくれたり、オススメのお土産を教えてくれたり。快適に過ごすことができました。

翌日の昼には空港に移動しなければならないので、色々と詰め込みましたよー。

フォアグラとグヤーシュ(ハンガリー名物のスープ)を食べなきゃ!というわけで、
昼はフォアグラ、夜はグヤーシュと決めて、いざ!

…が、「フォアグラ」って言葉、ハンガリーじゃ通じない…。
「Goose…!」ってなんとか伝えようとしたんですが、「これがオススメだよ!」と言われて出てきたものは、まさにガチョウの肉でした(笑)
めっちゃ美味しかった!!
美味しかったけど…これじゃないんだ(>_<)、
でも、もう一品食べられるような量ではないので、泣く泣く諦める。
いや、美味しかったけど!!

食後はお土産を買わなきゃと、お店をプラプラ。

スーパーでは、その辺の人に「どれがオススメのハンガリービール?」って聞いて「君にはこれが良いと思うよ!」と言われたビールとグヤーシュの素と、食べ損ねたフォアグラペーストを買いました(笑)

次にペンションの奥様に教えてもらったお土産屋さんへ。

藍染生地で作った布製品を扱うお店なのですが、お店のおばちゃんがとにかく喋る人で、あれもオススメ、これもオススメと色々教えてくれて、このお土産屋さんオリジナルの鶏の形をした鍋つかみを大量に買い込みました。

「藍染生地がいい!」って言ってるのに、「この赤いストロベリー柄も良いわよ~」なんて言われて「いや、藍染が…」と言うと「ドナウ川のセンテンドレ島では、一面イチゴ畑なの。だから、イチゴ柄もセンテンドレのシンボルなのよ~」と即答。
結局勢いに負けて、1個だけイチゴ柄買いました。押しに弱い(笑)

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お店のおばちゃんは濃いけど、お土産はオススメ!

お土産も買えたし、そのままブラブラ街歩きをして、マジパン博物館に入って、何とも不気味な等身大マイケル・ジャクソンを見たり、エリザベートを見たり。
お菓子であるはずのマジパンなのに、決して美味しそうに見えない…。
街は中世っぽくて、味があって、歩いているだけで癒されましたよ。

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エリザベートとフランツ・ヨーゼフⅠ世のマジパン


昼はちょっと失敗したけど、夜はドナウ川沿いのレストランのテラスでグヤーシュを。
量が多いので、グヤーシュとパンだけだったのですが、これも美味しかった!
トロットロの牛肉とパプリカが効いたスープが最高!!
デザートのチーズケーキも濃厚で美味しかったです。
ボリュームがハンパなかったけど。

街歩きで困ったことが一つあって、街の公衆トイレは有料で、人がトイレの前で集金をするシステムなのですが、その人がなんらかの事情で居ない時は、トイレに鍵がかかって使用できない!!
余裕を持って行かないと、無人だった場合に途方に暮れることになるでしょう…。
とはいえトイレの番人が居るおかげで、綺麗なトイレが使えるのは、本当にいいことです。

帰りも一波乱

翌日は、出勤するご主人の車でブダペストの駅まで送ってもらい、世界一豪華な内装のマックに行きました。
マックはそれぞれの国で味が違うと聞いていたのですが、私には違いが判りませんでした…。舌が繊細じゃないもので…。

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世界一美しいマクドナルドらしい

そして空港に行く交通手段として、行きに諦めた電車+バスで帰ることに。
決めた矢先に、駅で迷う(笑)

出発時刻ギリギリに「これかも!?」な電車を見つけたけど、自信がなくて、駅の技術職みたいな職員に向かってフェンス越しにガシャガシャ揺らしながら「これ、空港行くの!?」と叫ぶ(笑)
カタコト英語でも、いざとなったら恥ずかしいとか思わずに叫べるということが分かりましたよ…新発見。

何はともあれ、無事帰ってくることができました。
初ひとり旅でしたが、寂しい思いをすることもなく、刺激的な毎日でした!!

一度ひとり旅を経験すると、案外簡単にできるものだなということが分かり、次からのハードルが一気に下がりました。

誰かと行ってもいいし、一人で行ってもいいという選択肢が増えたことで、ますます旅行にハマることになりました。

この旅で学んだこと

  • ハンガリーは田舎に行くと英語が通じない。英語にアレルギーがある人に話しかけると、慌てて適当に「YES! YES!」と言われることがあるから、それを見抜けるようになろう。
  • 街の公共トイレは有料の場合が多いので、小銭は用意しておこう。
  • 女子ひとり旅をすると、何となく関わる人の親切を感じられる。
  • 『地球の歩き方』は信頼できるぞ(笑)